オリジナルの参照ドメインとは何かを検証してみた
Adobe Analyticsには、オリジナルの参照ドメインというディメンションが用意されています。この「オリジナルの参照ドメイン」と「参照ドメイン」は何が違うのかを検証しました。
Adobe公式の説明
「オリジナルの参照ドメイン」ディメンションは、訪問者がサイトに到達するために最初にクリックした参照ドメインをレポートします。設定した後は、その訪問者 ID の有効期間全体で同じ値が含まれます。このディメンションは、サイトへのトラフィックを最初に最も多く促進したサードパーティのサイトを理解するのに役立ちます。
Adobe Analyticsコンポーネントガイド
オリジナルの参照ドメインとは、訪問者IDを保持している有効期限内で初回訪問時に記録された参照ドメインを保持し続けるというものです。少しわかりにくいので、実際に計測してみます。
下記の画像は、一意のAdobe IDでセグメントしたときの「オリジナルの参照ドメイン」と「参照ドメイン」の比較です。
オリジナルの参照ドメインは、初回訪問時に記録された参照ドメインでまとめられているのに対し、参照ドメインは訪問ごとに記録されているのがわかります。
オリジナルの参照ドメインの使い所は、公式の説明にあるように初回流入に貢献したサードパーティーを把握するために利用されます。
参照ドメインとリファラーの違い
リファラーとはユーザがあるページに遷移する前に訪問していたページのURLを示します。これによってユーザのWeb上の訪問の経緯を把握することができます。そして、参照ドメインも同様にユーザーの訪問動向を知る指標の一つですが、どのドメインから到達したのかを示しており、リファラよりも大きなくくりになっています。
- リファラー:ページのURL
- 参照ドメイン:ドメインの括りでひと纏め
ドメインを把握することによって知ることができるのは以下のことです。
トップレベルドメインからは誰でもつけることができる.comや.net、.orgの他に国別につけられる.jp(日本)、.us(米国)、uk(英国)などがあるため、どの国からアクセスしているのかの判定に利用できます。
そして、.jp型の第2レベルドメインには下記のような分類があり、訪問者がどの団体のWEBサイトからたどり着いたのかを検証する事ができますので覚えておくと便利です。
△△△.ad.jp | JPNIC会員 |
---|---|
△△△.ac.jp | 大学など高等教育機関 |
△△△.co.jp | 企業 |
△△△.go.jp | 政府機関 |
△△△.or.jp | 企業以外の法人組織 |
△△△.ne.jp | ネットワークサービス |
△△△.gr.jp | 任意団体 |
△△△.ed.jp | 小中高校など初等中等教育機関 |
△△△.lg.jp | 地方公共団体 |
アクセス解析では参照ドメインをよく利用しますので、オリジナルの参照ドメインとの違いをよく理解しておきましょう。