基準日からの変化率を表示するときに役立つWINDOW_MAX関数|Tableau

Tableau
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年初からの株価成長率を表示したいときや、基準点からの売上高の伸長率を時系列に表示したいときに役立つWINDOW_MAX関数について学んだことを整理します。

WINDOW_MAX関数とは、Tableauヘルプでは以下のように定義されています。

ウィンドウ内の式の最大値を返します。ウィンドウは現在の行からのオフセットにより定義されます。パーティション内の最初または最後の行からのオフセットには、FIRST()+n および LAST()-n を使用してください。開始と終了を省略すると、パーティション全体が使用されます。

Tableauヘルプ|表計算関数

この関数を用いてGAFA(Google,APPLE,FACEBOOK,AMAZON)の株価が任意の基準日から何%変化したのかを可視化するワークシートを作りたいと思います。

ゴールイメージ

GAFAのうち2020年年初来AMAZONの成長率が一番高いことが見て取れます。一方、基準日を2019年初にした場合はどうなるでしょうか。

ご覧の通り、APPLEの成長率が著しいことがわかります。基準時点によって評価が変わるよい例ですね。

ご覧頂いたような、基準日の変更によって成長率が可変するワークシートを作成します。

準備

Google FinanceよりGAFAの株価情報を入手する。

具体的な入手方法は以下の記事にまとめました。

データをインポートする

今回は、Googleスプレッドシートからインポートします。

インポートデータは、日単位の株価終値のデータを保有します。インポート後、日付に当たるディメンション名を[年月日]としてください。

基準日を指定するパラメーターを設定する

データペイン>新しいパラメーターの作成から以下を設定します。
名前:基準日
データ型:日付 
許容値:範囲

WINDOW_MAX関数を用いた計算

計算フィールドに以下の式を入力します。

計算フィールド名:基準終値

WINDOW_MAX
(IF MAX([年月日])=[基準日] THEN SUM([株価])
ELSE NULL
END
)
管理者
管理者

これは、パラメーター:[基準日]で指定する日付におけるメジャー:[株価]の合計値を返すという計算式になります。

成長率を表すメジャーを作成

計算フィールドに以下の式を入力します。

計算フィールド名:%成長率

1+((SUM([株価])-[基準終値])/[基準終値])
管理者)
管理者)

これは、各日付に応じた[株価]に対して[基準終値](基準時点の株価終値]の変化率を算出しています。1を足すのは%で表示したいため。

基準日のリファレンスラインを設定する

基準日を示すリファレンスラインを引くようにします。これで、表示中の基準日がいつなのかが分かりやすくなります。

データペイン>アナリティクス>リファレンスライン>日(年月日)
値:基準日(パラメーター)

パラメーターを表示させる

基準日を変更できるようにパラメーターを表示させます。

データペイン>パラメーター>[基準日]を右クリック

管理者
管理者

以上完成です。いろいろ応用できる関数ですので、活用してください。
ここまで読み進んでいただき、ありがとうございました。

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