Googleにも理解しやすいサイトの構造設計とは|SEO

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Googleのクローラーにもわかりやすいサイトの構造設計を意識する

Googleにとって理解しやすいサイトの構造を意識して設計することで、SEO対策に繋がります。このコンテンツでは、その概要についてまとめています。

内部要因に関わる要素
  • サイトの規模
  • サイトの構造
  • サイトや各ページのテーマ
  • ページ構成
  • サイト内のリンク構造
  • URL
  • HTML記述
  • 文章の書き方

サイトの構造設計とは

サイトの構造設計とは、コンテンツを制作する時にGoogleにとって理解しやすいサイト構造を設計すること。つまり、Googleのクローラーは、リンクをたどってページを認識します。効率よくリンクをたどれるようにサイト構造を設計する必要があります。

Googleにとって分かりやすいサイト構造

Googleにとって分かりやすいサイト構造とは、カテゴリごとにテーマがまとまり、クローリビリティ(クロールのしやすさ)を阻害しなサイト構造

良い例

サイト構造が理解しやすい

×悪い例

サイト構造がよくわからないので、googleも評価できない

カテゴリごとにテーマがまとまっている構造を意識する

テーマ性がまとまっている構造とは、下層ページが上位階層の内容を詳細に説明している状態を指す。TOPページの内容を第2階層でカテゴリに分け、より分かりやすく説明・具体的に説明した第3階層のページとする。

クローラビリティを阻害しない構造

サイト全体が低階層であること

深い階層のコンテンツは検索エンジンが見つけにくく、クローラビリティが低くなり、正当な評価が得られ辛くなる可能性がある。4階層程度を最深層とするとよい。

空ディレクトリをなくす

「空ディレクトリ」があると正当に評価を受けられなくなる可能性がある。

URLは短く分かりやすくシンプルに

60文字以内であることが目安。

1ページ1テーマになるようにサイト構造を設計する

ターゲットごとに集客コンテンツを、カテゴライズ・階層化し、ニーズに合わせて「1ページ1テーマ×対策キーワード」となるようにサイト構造を設計する。

対策したいキーワードが増えると、ページ数は増え、必然的に階層は深くなる

ビッグワードとは

SEO対策として最も難易度の高い対策キーワード。検索ニーズ(月間検索数)が多く競争率の高いキーワードであるため、上位表示を狙うことが難しい。しかし、成功したときのリターンが大きいためSEO対策で目指す頂きとなるキーワード。上位表示を狙い場合は長い時間がかかり、競合他社も目指している場合が多いので検索順位の入れ替わりが激しい。

例:「くるま」「病院」「ペット」など

TOPページでビッグワードを利用する理由

①トップページには各カテゴリへのリンクが張られているため

Googleのクローラーはリンクの構造を観察しており、多くのリンクが張られているページを重要なページであると認識します。

②トップページは各カテゴリページとの共通点を有するため

ビッグワードが「車」であれば、カテゴリは、「コンパクト」「スポーツ」「ワゴン」のように「車と」という共通点を有しており、これらの目次ページとしての役割を担うためです。

③被リンクを受けるときに、TOPページをリンクする場合が多いため

上位表示の要因として重要な要素に、「被リンク数」があります。他サイトにとっても役立つ情報の場合、リンクを張ってもらえますが、多くの場合は自サイトのTOPページへのリンクが張られることがほとんどです。このことから、検索エンジンにTOPページが認識される機会も増えるため評価を受けやすくなります。

ミドルワードとは

ミドルワードとは、ビッグワードとスモールワードの間程度の検索数(検索需要)を有するキーワードを指します。複合ワードで用いられることが多いようです。

例)「車 ハイブリッド」「車 ワゴン」など

カテゴリページでミドルワードを利用する理由

検索エンジンは、カテゴリとそのカテゴリを指示するページ(カテゴリページの下層ページ)で構成されたサイトの場合、カテゴリページはカテゴリを指示するページ(カテゴリページの下層ページ)より「強いページ」として認識し評価します。ですので、ビッグワードに次いで競争の激しい、ミドルワードをカテゴリページに設定します。

スモールワードとは

スモールワードとは、検索数が少ない最も競争率が低く、上位表示を狙いやすいキーワードです。

例)「車 ハイブリッド 中古」「車 ワゴン 国産」

下層ページでスモールワードを利用する理由

スモールワードは検索需要が少ない代わりに、競合も少ないことから検索エンジンからの評価を受けにくい下層ページでも上位表示を目指すことができます。ビッグワードばかり狙って運営するとなかなか成果につながらずかつ時間もかかるため、結果、SEO対策をあきらめたり、中途半端に取り組んだりする悪循環に陥ります。

まずは、ニッチだけれでも一定の需要があるスモールワードとページ数を増やすことでサイト訪問者を増やすことができます。これをロングテールSEOと呼びます。

ファイル:Long tail.svg
黄色部分がロングテール

ロングテール理論
ロングテールはクリス・アンダーソンが提唱した経済理論でニッチ商品の多品種少量販売で大きな売り上げと利益をもたらすことができるという理論です。

コツコツと良質なページを増やし、サイト訪問者が増えるという実績をGoogleが評価し、最終的にはビッグワードでも上位表示できるという結果をもたらすという、ボトムアップの戦略になります。

この様な手法は、遠回りのように見えてしまいますが、最近のインタネットユーザーの検索技術が高くなっており、最短でほしい情報を入手するために、複合ワードやスモールワードで検索する傾向が見られ、このような場合は、目的がはっきりしている場合が多く成約や購買につながりやすい場合があります。ただし、月間検索数も少ないため、より多くのスモールワードで上位表示を行い、成果に結びつけることが大切です。

コンテンツ最適化と流入のサイクル

サイト構造を整理し、コンテンツ最適化を実施すると、好循環サイクルにつながる

サイクル1:ユーザーが求めている有益なコンテンツが増える

サイクル2:複合ワード(ロングテール系)での流入が増える

サイクル3:アクセス数が多いサイトは有益な情報を持っているサイトと認識され、サイトの評価が高くなる

サイクル4:ビッグ~ロングテール系ワードまで全体的に順位が上昇

サイクル5:さらに訪問者数が増える

地道な努力ですが、コツコツと済み上げていくことがSEO対策の早道と言えます。


知っておきたい豆知識

Googleのクローラーが分かりやすいサイト構造を目指しますが、Googleがリンクをたどれるリンクは、href属性が指定された<a>タグのみです。その他の形式のリンクはたどれませんので、タグの記述にご注意。

3大要素の一つである”キーワードの洗い出し方法および選定方法”の詳細は以下のコンテンツで紹介しています。

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