SEOを考慮した良いコンテンツ設計とは|SEO

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SEOを考慮したコンテンツ設計を知り上位表示を目指しましょう。

このコンテンツでは「SEOを考慮したコンテンツ設計」とは何か、3つのポイントにまとめます。

SEOを考慮したコンテンツ設計とは

SEOを考慮したコンテンツ設計とは、コンテンツのユニーク性、サイト内のリンクの設置、画像設定などに対して、Googleが理解しやすく設計すること。

SEOを考慮したコンテンツ設計を行うことで、内部要因対策はもちろんのこと、外部要因の対策にも好影響を与えることができます。SEOを考慮したコンテンツ設計には次のようなものがあります。

  • SEOを考慮したコンテンツ設計
    1. コンテンツの質
      オリジナルコンテンツの作成
      信頼性の高いコンテンツ
      画像にも説明を加える
    2. 豊富なコンテンツ量
      テキスト中心のコンテンツ
    3. サイト内リンクの設置

ポイント① コンテンツの質

いちばん大切なことは、読者にとって役に立つ正確な情報を提供することです。そしてSEOの観点から特に重要なポイントを次にまとめました。

オリジナルコンテンツを作る

他のサイトにないユニーク(固有)なコンテンツであることが大切です。他のサイトと全く同じ内容であった場合、Googleは該当コンテンツを評価しません。ユニークなテキストコンテンツがサイトに掲載されていることが重要です。

信頼性の高いコンテンツを作る

Googleは2017年12月初旬に”医療や健康に関連する検索結果の改善について”を発表しました。この内容の要約は以下のようです。


【影響】
このアップデートにより医療や健康に関する検索の60%に影響すると表明しており、「病名+サプリ」「病名」「治療方法」などのキーワードが大きく変動しました。一般に”医療アップデート”と呼ばれるもので、健康被害を防ぐためにとても良いアップデートであると筆者は考えます。

【概要】
医療や健康に関する検索結果の改善を目的としたアップデートで、医療関係者やその分野の専門家から提供される信頼性のあるコンテンツがより評価されるようになりました。


Google のこうした処置の背景には、それまでWEB上で蔓延していた、医療・健康に関する根拠のない偽情報や不正確な情報を排除し、健康被害を防ぐという社会的使命を果たそうとしているからです。

コンテンツにおいて、個人及び社会的に影響が大きいものに、医療・健康分野のほか、金融や法律のコンテンツを提供している場合にも適応されるようになりました。こうした分野をGoogleは

  • YMYL(Your Money Your Life):お金と人生に影響を及ぼす分野
    (対象分野:医療、健康、美容、法律、金融)

と表し、信頼性の低い情報を掲載しているサイトのランキングを下げました。

そして、Googleは信頼性を何で評価しているかというと「E-A-T」という基準を持っています。「E-A-T」とは次の3つの基準を指します。

  1. Expertise:専門性
  2. Authorutativeness:権威性
  3. Trustworthiness:信頼性

「Expertise:専門性」とは
詳細な内容が丁寧に考察され、よく掘り下げられているかどうかを指します。
コンテンツの制作者が特定の分野の専門家であることが認められていたり、専門家の監修が入っていると評価が高くなります。

「Authorutativeness:権威性」とは
コンテンツの制作者が特定の分野で多くの人に認められる存在であり、読者への影響度が大きいかを指します。別サイトからの評価が集まったページなどの評価が高くなりやすいです。

「Trustworthiness:信頼性」とは

虚偽がなく、事実に基づいており、その内容が信頼できる情報かどうかを指します。客観的な事実を元に、虚偽のない情報が書かれたページの評価が高くなりやすいです。

専門性を満たすために、ウェブページ内に著者の肩書や氏名を載せること、詳しいプロフィールを掲載したページへのリンクを張ることなどで、Googleにアピールすることができます。また、権威性を認めてもらうためには、その分野で権威のある団体や公的機関、研究機関、企業などからの被リンクを受けることで、評価が上がりやすくなります。信頼性は、掲載する情報のエビデンスを明確にすることで評価を上けやすくなります。

知っておきたい

Googleは信頼できるコンテンツかどうか、悪質なサイトでないかどうかを専任のスタッフが目視でチェックしているといわれており、サイトの評価は検索エンジンのアルゴリズムだけではないことを念頭におく必要があります。

画像にも説明を加える

Googleの検索エンジンは、画像の内容を正確には理解できません。そのため、画像を設置する場合は、alt属性(画像の説明文)を付与する必要があります。

ポイント2.豊富なコンテンツ量

テキスト数が多いページのほうが少ないページよりも検索上位に表示されやすい傾向があります。では、どの程度のテキストを準備すればよいのでしょうか。その目安について紹介します。

テキスト量の目安

  1. ビッグワードを設定したページの文字数:3800文字以上
  2. 検索上位を目指すページ:800文字以上

ただし、コンテンツの種類によっては、十分な情報を提供するために必然的に文字数が多くなる場合があります。例えば、医療・健康に関わるコンテンツであれば、専門的な内容を一般の方にもわかりやすく伝えるために丁寧に書く必要があります。そうしないと、正しく情報が伝わらない可能性があるからです。また、法律や技術系のコンテンツにおいても同様なことが言えます。このようなコンテンツを取り扱い場合は、競合サイトの文字数も必然的に増えるため、上記で示した目安に対して2倍量の文字数を目安としてください。

文字だけでは評価が下がる!?

読みにくい、わかりにくいコンテンツは、直帰や離脱の原因になります。これらのユーザー行動はサイト全体の評価を下げる要因になりかねませんので、写真や図表を用いて、ユーザーに対してわかりやすく伝える努力をしてください。

正味有効テキスト(Net Effective Text)

正味有効テキストとは、検索エンジンがコンテンツを評価するテキストのこと。ページのテキスト量を把握するための指標として用います。主に、次の4つのテキストを指します。

  1. そのページにのみ書かれたオリジナルテキスト
    同サイト内でページのコピーではなくオリジナルの文章を記載していることが重要です。
  2. アンカーテキスト以外のテキスト
    事項で紹介しますが、リンク先のことを紹介するテキストは、該当ページの情報ではないため、正味有効テキストに含まれません。
  3. 画像のALT属性以外のテキスト
  4. 助詞、助動詞、句読点などが含まれた文脈のあるテキスト
    単語の羅列だけのテキストは正味有効テキストに含まれません。また、表組みも単語扱いとなりやすいので、正味有効テキストとして数えないようにします。

正味有効テキスト量を増やす工夫

意味のある情報としてテキスト量を増やすことは大変難しいですが、次のような工夫を加えてみると良いかもしれません。

  • 画像の下にキャプションを追加する。
  • 段落の下に補足説明を入れる。
  • 事例やレビューなどを追加する。
  • 関連情報を最新ニュースとして追加する。

など、いろいろな工夫をチャレンジしてみてください。

ポイント3.サイト内リンク

内部要因の最適化テクニックの一つにサイト内リンクを調整する事が挙げられます。外部からの被リンクをだけが重要と思われがちなのですが、Googleは伝統的にリンク構造を重要な評価指標としており、サイト内の関連性の高いページへのリンクも注意深く調べています。

サイト内のリンクを適切に設置することで、検索エンジンのクローラーがサイト構造を理解しやすくなるだけでなく、サイト利用者の利便性を高め、そして関連する記事へのリンクから複数ページの閲覧が発生することでサイト滞在時間の向上にも繋がり、SEO的にも良い結果が生まれやすくなります。
では、具体的にどのようにするか説明します。

ナビゲーションをわかりやすくする

サイトのナビゲーションは、利用者が目的のコンテンツにたどりつきやすくするために重要です。また、検索エンジンにとっても、そのサイトではどのコンテンツが重要と考えられているのかを理解するのに用いられます。

Googleは、ページ単位の評価だけでなく、そのページがサイト全体の中でどのような役割を果たしているのかについても理解したいと考えています。

そして、ナビゲーションというのは次の3つがあります。

  1. ヘッダーメニュー
  2. サイドメニュー
  3. フッターメニュー

ナビゲーションに用いられるリンクで、検索エンジンが評価しているのは、<a></a>で区切られたアンカータグがあるテキストリンクか、画像リンクのいずれかに限られますので、構文上の注意が必要です。

評価されるリンクの設置

アンカーテキストマッチ

Googleがスタートアップの時代から評価しているのは、アンカータグに記述されたテキスト情報です。

<a href=”/seo/index.html”>SEO対策の方法</a>

このようにアンカータグの中に記述されたテキスト情報を判定し、リンク先のページは、「SEO対策の方法」のページであるとGoogleが認識して「SEO対策の方法」という検索キーワードで上位表示しやすくなります。

このようにリンクに使われるテキスト情報を「アンカーテキスト」と呼び、リンク先のページの目的キーワードでの評価を向上させることを、「アンカーテキストマッチ」と呼びます。

画像のALT属性

画像でリンクを設置する場合も同様に

<a href=”/seo/index.html”><img scr=”/seo/img/method.jpg” alt=”SEO対策の方法”></a>

このように画像のALT属性に記述を加えることで、リンク先のページがALT属性記述したキーワードで上位表示しやすくなります。

関連性の高いページへのサイト内リンク

上位表示を目指すページからそのページと関連性が高いページにリンクを張ることで、検索エンジンは豊富な関連するページが準備されており、ユーザーにとって有益なページを判断されやすくなります。

ポイントは、無作為にリンクをはらないこと。関連性の低いページヘのリンクはなるべく減らして、関連性の高いページへのリンクを増やすようにすることです。

関連性の高いリンクを張ることで、検索エンジンにリンク先ページの情報を伝えるだけでなく、ユーザーのページ回遊が増えることでサイト滞在時間が向上することで、Googleからサイト自体を高く評価してもらえる可能性が高まります。

サイト滞在時間を長くする方法

①文中のリンクではなく、本文が終了した後に段落を改行してリンクを張ることです。
文中にリンクを張るとユーザーの目に止まらずクリック率が下がる傾向がありますので、ユーザーにクリックできる場所だと明確にわかるように段落改行などを用いて、目立つように記載することが必要です。

②クリックしてもらいやすい文言を準備する
遷移した先にどのような情報があるのか、クリックするとどのようなメリットがあるのか訴求することが大切です。

③煩雑にならず、広告と勘違いされないようにリンクを準備する
バナー広告のような画像リンクを張ると、ユーザーが意識的に無視してしまいがちになります。サイト内で画像のトンマナを統一するなどの配慮が必要です。

パンくずリスト

パンくずリストとは、表示されているページがサイトの中のどの階層のどの位置にいるのかを明示的に示すリンクのことを指します。

パンくず


その名前の由来は、「ヘンゼルとグレーテル」で帰り道がわかるようにパンくずを少しずつ落としながら歩いたというエピソードから来ています。

パンくずリスト内には、リンク先のカテゴリ等を示すキーワード(テキスト情報)を含めたほうがSEO的には有利になりやすいです。しかし、無理にキーワードを詰め込むことは、ユーザーにとって利益にならない場合があるので、シンプルなテキスト情報を含めるようにしてください。

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