SEOとは何かを知りたい方へ

これからSEOを学びたい方向けのコンテンツです。SEOに関する全体像を把握することを目的に執筆しました。お役に立てれば幸甚です。
SEO対策を実施する上で最も大切なのが、Googleの考え方をしっかり把握することが重要です。
といいますのも、日本国内の検索サイトはいくつかありますが、Google とYahoo!JAPANでシェア95%を占めており、その内訳はGoogle:約76%、Yahoo!JAPAN:約19%となっています。そして、Yahoo!JAPANの検索エンジンはGoogleの検索エンジンと同じことから、国内の検索エンジンシェアのほとんどをGoogleが占めていることになります。

ですので、Googleがどのように考えているかを知ることが、SEOを学ぶ上での第1歩となるわけです。
Googleが掲げる10の事実(10 Google Facts)
Googleが会社創立以降、目指す絵姿「10 Google Facts」を策定し、常にこの事実に変わりがないかを確認しているGoogleのクレドと言えるものです。
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 遅いより速いほうがいい。
- ウェブ上の民主主義は機能する。
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 情報のニーズはすべての国境を越える。
- スーツがなくても真剣に仕事はできる。
- 「すばらしい」では足りない。
10の事実で掲げていることをざっくり要約すると次のように解釈できます。
「常にユーザーフレンドリーであること」「検索に関する研究を常に行い、絶え間ない改善を行うこと」「WEBページの表示スピートにこだわっていること」「Page Rankのアルゴリズムは被リンクを基準としていること」「PCのみならずモバイルでのアクセスを大切にしていること」「広告の運営に対しての基本理念を掲げていること」「世界中のあらゆる情報を検索できるように開発を行っていること」「多言語に対応し、世界中のユーザーにアクセスを提供すること」「挑戦し続ける企業文化であること」「技術革新を繰り返し、期待を上回る改良を加え続けること」
一度、原文を目を通していただければGoogleが何を大切にして事業運営しているのかを理解できると思います。
検索結果に反映するために心得ておきたい4つの秘訣
流行は常に移り変わり、ユーザーのニーズも刻々と変化を続けます。そして、検索エンジンも常にアルゴリズムの改善が行われ変化しています。そのため、自然検索からの訪問数を確保するための4つの秘訣を紹介します。
検索エンジンの仕組みを理解する
検索エンジンの仕組みやアルゴリズムの変化を紹介している参考となるウェブサイトは数多く存在しています。これらの情報を利用して、常に最新の情報を意識するようにします。
少し難しく感じる方は、SEO対策を事業としている会社などが発行するホワイトペーパーなどを活用すると良いと思われます。
変化に目を光らせる
日々変化する、検索エンジンの動向を調査することが重要です。
例えば、Googleのインデックスの変更として、2018年3月にモバイルファーストインデック(MFI)が導入されました。これまではパソコンで表示される内容を中心にウェブページを評価しインデックスされていたものが、スマートフォンを評価の主軸にしてインデックスさせるという大きな変化でした。
つまり、スマートフォンで最適化されていないPCサイト用のウェブページは、評価されにくい環境になったことを意味します。
また検索品質の評価においても、YMYL(Your Money or Your Life)と呼ばれている生活(医療・健康など)やお金(保険・投資など)に関する高い専門性が必要とされる分野のウェブページに対しては、Googleのアルゴリズム改定のたびに表示順位が大きく変動する傾向があり、その動向を知ることが大切です。
Google検索品質評価ガイドライン(英文PDF)
Google
他のウェブサイトからアイデアを得る
他のウェブサイトが行っていることからアイデアを得て、ビジネスにつながる施策を取り入れることも重要です。
同じ事業目的のWEBサイトで上位表示されているサイトは、利用者に役立つ情報を掲載していることが考えられるため、そのようなサイトをヒントに自サイトにさらなる磨きをかけることも大切です。
顧客を知る
ウェブサイトに欠けている内容や必要な機能、顧客が探している製品について一番優れた洞察を持っているのは顧客ですので、顧客の行動からニーズを知ることも大切です。
ご意見の書き込みや問い合わせなどを参考にするのも良いですし、Google AnalyticsなどのWEB解析ツールを用いて顧客インサイトを見つけ出すことも大切です。
SEO対策の目的は事業目標を達成すること
ウェブサイトの運営によって目指す目標を設定することで、どの手法が成果を上げているののか的確に把握し、迅速な改善が可能となります。
コンバージョン
ウェブサイトの訪問者に商品やサービスを購入してもらうことの指標を示します。
コンバージョンの測定は、ウェブサイトを訪問し、商品やサービスを購入した人数やメルマガ への登録数など、今後売り上げにつながるかもしれない行動を計測することが可能となります。
エンゲージメント
ウェブサイトを顧客に閲覧してもらうことで、顧客との関係性を高めます。
測定は、ウェブサイトに訪問してコメントを残すといった行動や、SNS経由の訪問者数を計測することで可能となります。
新規訪問者の獲得
ウェブサイトが検索結果に表示された回数と、実際にそこからランディング(検索結果からウェブサイトへ移動)した回数を計測することで確認できます。
これらの目標は運営するウェブサイトによって設定する項目や指標がかわりますので、運営する事業目的に最適化したKPI設計を行ってください。簡単ですがウェブサイトの種類とKPIについてもまとめていますので参照いただけると幸いです。
そして、目標の定量化のための測定には、Google AnalyticsやAdobe AnalyticsなどのWEB解析ツールの導入をおすすめします。

検索結果の表示を確認し、どの対策でうまくいっており、どの対策でうまくいっていないのか、現在のSEO計画と検索結果の相違点を見つけ出します。結果の確認ができれば、計画の見直しを行い、PDCAを回します。

SEO対策の効果が得られるまでには、相当の月日や努力が必要になります。利用者のためにコツコツと努力を積み重ねることが成功への早道だと筆者は考えています。